実るほど頭を垂れる稲穂かな
読み方
みのるほど あたまを たれる いなほ かな意味
稲穂は実が入って重くなるほど穂先が垂れ下がることから、学問・徳・実力が身につくほど、人は謙虚になり、頭を低くして他人を敬うようになる、というたとえ。反対に、未熟な人ほど自慢しがちだという含みもある。由来
稲作の観察に基づくたとえで、実った稲が重みで垂れる姿を「謙虚さ」に見立てたもの。「…かな」は俳句の切れ字を思わせる形で広く知られるが、成立の正確な年や初出は不詳。江戸期には同趣旨の表現が一般化していたとされる。備考
誉め言葉として「謙虚で立派だ」を表す。人を戒める文脈でも使う。「かな」が付く形は文語的・余情があり、会話では「実るほど頭を垂れる稲穂」のみでも通じる。例文
- 彼は賞を取っても態度が変わらない。実るほど頭を垂れる稲穂かな、だね。
- 昇進した途端に威張るのはみっともない。実るほど頭を垂れる稲穂かなを忘れるな。
- 先生は博識なのに腰が低い。まさに実るほど頭を垂れる稲穂かなだ。
- 経験を積むほど、わからないことの多さに気づく。実るほど頭を垂れる稲穂かなと思う。
- 新人のうちは張り切って自己主張しがちだが、実るほど頭を垂れる稲穂かなの心で学びたい。
類義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 大木は風に折られぬ
- 下手の考え休むに似たり
対義語
- 驕る
- 高慢
- 尊大
- 威張る
- 鼻にかける