孝行のしたい時分に親はなし
読み方
こうこう の したい じぶん に おや は なし意味
親に孝行したい、恩返ししたいと思える年齢や立場になったころには、親はすでに亡くなっていたり弱っていたりして、十分に尽くせないことが多いという意味。親が元気なうちに感謝や世話を形にすべきだという戒めを表す。由来
正確な初出は未詳だが、少なくとも江戸時代(1603〜1868)には広く知られていたとされる。『石に布団は着せられず、孝行のしたい時分に親はなし』という形でも伝わり、亡くなった親には孝行できないことから、生前に親を大切にせよという教訓として定着した。備考
『親孝行したい時分に親はなし』ともいう。後悔や戒めを込めて使うが、死別や病気に触れる場面では相手の心情への配慮が必要。例文
- 父を亡くして、孝行のしたい時分に親はなしという言葉が身にしみた。
- 忙しさを理由に帰省を延ばしていると、母に『孝行のしたい時分に親はなしだよ』と言われた。
- 親が元気なうちに旅行へ連れて行こう。孝行のしたい時分に親はなしというからね。
- 祖母の葬儀のあと、彼は孝行のしたい時分に親はなしと何度もつぶやいていた。
- このことわざは、孝行のしたい時分に親はなしという現実を忘れず、日ごろから感謝を示せと教えている。
類義語
- 親孝行したい時分に親はなし
- 子欲養いて親待たず
- 風樹の嘆