子故の闇
読み方
こゆえ の やみ意味
親が子を思う情愛のために、冷静な判断や正しい分別を失ってしまうこと。子どもが関わると客観的に見られず、欠点を見逃したり、必要以上に心配したり、筋の通らない行動を取ったりする状態をいう。由来
成立年・初出は不明。「故」は「〜のために」という意味で、「闇」は道理や先が見えず迷う状態の比喩。子への愛情が深いほど親の判断が暗くなる、という古くからの親子観を表す言い回しで、少なくとも近世以降のことわざ類・用例に見られる。備考
「子ゆえの闇」と仮名交じりで書くことも多い。やや古風・文章語的で、親の愛情そのものより、それによる判断の曇りを戒める表現。例文
- 息子の失敗をすべて学校のせいにするのは、子故の闇というものだ。
- 娘の才能を信じたい気持ちは分かるが、子故の闇で現実を見誤ってはいけない。
- 彼は普段は冷静な経営者なのに、後継者の息子のことになると子故の闇に陥る。
- 子故の闇とはいえ、悪いことをした子どもをかばい続ければ本人のためにならない。
- 母は子故の闇で、私が疲れているだけなのに重大な病気ではないかと心配した。
類義語
- 親の欲目
- 親馬鹿
- 子煩悩が過ぎる
- 愛は盲目
対義語
- 可愛い子には旅をさせよ
- 獅子の子落とし
- 公平無私