子は産むも心は生まぬ
読み方
こ は うむ も こころ は うまぬ意味
親は子どもを産むことはできても、その子の心・性格・考え方までは思い通りに作ったり支配したりできないということ。子は親とは別個の人格を持ち、親の期待どおりに育つとは限らない、という戒めや諦観を表す。由来
成立年・初出は不詳。親子関係に関する古くからの生活実感に基づくことわざで、身体としての「子」は産めても、内面である「心」は親が生み出せない、という対比から成る。近世以降のことわざ資料にも同趣旨の表現が見られる。備考
子育ての場面で使われる。親の無力さだけでなく、子を一個の人格として尊重する含みもある。表記は「子は生むも心は生まぬ」とも書く。例文
- 医者になってほしいと願っていたが、息子は音楽の道を選んだ。子は産むも心は生まぬとはこのことだ。
- 娘の進路に口を出しすぎて、子は産むも心は生まぬという言葉を思い出した。
- 親の価値観を押しつけても、子は産むも心は生まぬのだから、本人の考えを尊重すべきだ。
- 会社を継がせるつもりで育てたが、本人は別の夢を追っている。まさに子は産むも心は生まぬだ。
- 反抗期の子どもに悩む友人へ、子は産むも心は生まぬと言って、少し距離を置いて見守るよう勧めた。
類義語
- 子は親の思うようにはならぬ
- 親の思うように子は育たぬ
- 親の心子知らず
対義語
- 蛙の子は蛙
- 血は争えない
- この親にしてこの子あり
- 瓜の蔓に茄子はならぬ