大事の前の小事
読み方
だいじ の まえ の しょうじ意味
大きな目的や重大な問題を前にしたときは、細かな損得や些細な出来事にこだわらず、重要なことを優先すべきだという意味。転じて、重大事を成し遂げるためには多少の不便や犠牲はやむをえない、という考えを表す。由来
明確な初出や成立時期は不詳。中国古典の特定の一句に直接由来すると断定できる資料は乏しく、「大事」と「小事」という漢語を対比して作られた和製のことわざと考えられる。少なくとも近世(江戸時代)以降、重要事のために些事を後回しにする意で用いられてきたとされる。備考
重要目標を優先する場面で使うが、細部の軽視や手続き無視の言い訳に聞こえることもある。人命・法令・倫理が関わる場面では安易に使わないほうがよい。例文
- 新規事業を成功させるためには、当面の小さな不満は大事の前の小事と割り切る必要がある。
- 受験本番を前にして、今回の模試の失敗は大事の前の小事だと先生が励ましてくれた。
- 災害対応の現場では、見た目より人命救助が先で、まさに大事の前の小事である。
- 監督は、優勝がかかった試合では個人記録へのこだわりは大事の前の小事だと選手に言った。
- 社長は部署間の細かな対立を大事の前の小事として、新体制づくりを優先した。
類義語
- 小異を捨てて大同につく
- 大局を見る
- 大事を取る
対義語
- 塵も積もれば山となる
- 千里の道も一歩から
- 木を見て森を見ず