堪忍五両思案十両
読み方
かんにん ごりょう しあん じゅうりょう意味
怒りや不満をこらえる「堪忍」も五両の価値があるほど大切だが、事を起こす前によく考える「思案」は十両の価値があり、さらに重要だという意味。感情に任せず、我慢し、熟慮して行動することの大切さを説くことわざ。由来
正確な初出年・成立事情は不詳。江戸時代ごろに広まった俗諺と考えられ、当時の貨幣単位「両」を用いて、目に見えない徳目である堪忍と思案の価値を金額にたとえたもの。五両より十両を高く置くことで、我慢以上に熟慮が尊いことを示している。備考
日常会話ではやや古風な表現。説教調・教訓調で使われやすい。「堪忍五両、思案十両」と読点を入れて書くことも多い。例文
- 腹が立ってすぐに言い返したくなったが、堪忍五両思案十両と思い、返事は明日にした。
- 契約を急がされたが、堪忍五両思案十両だから、条件を一つずつ確認してから決めよう。
- 部下の失敗に怒鳴りそうになったとき、堪忍五両思案十両の精神で、まず事情を聞くことにした。
- 投資話に飛びつく前に、堪忍五両思案十両で、本当に安全かどうか調べるべきだ。
- けんかの場面では、堪忍五両思案十両と言うように、感情よりも冷静な判断が身を助ける。
類義語
- 短気は損気
- 急いては事を仕損じる
- 腹は立て損喧嘩は仕損
- 堪忍は一生の宝
- 怒りは敵と思え
対義語
- 売り言葉に買い言葉
- 堪忍袋の緒が切れる
- 短兵急