嘘も方便
読み方
うそもほうべん
意味
目的を達するためや相手を傷つけないためなど、状況によっては嘘も一つの手段として許されることがある、という意味。ただし自己都合のごまかしを正当化するためではなく、あくまで配慮や必要性がある場合に限るという含みがある。
由来
「方便」は仏教語(サンスクリット語 upāya の訳)で、人を救うために真理へ導くための手立て・方法を指す。そこから転じて、目的のための便宜的な手段という一般語になり、「嘘も方便」は近世以降に広まったとされるが、成立年代(何年頃か)ははっきりしない。
備考
相手への配慮や目的達成のための「やむを得ない嘘」を指すことが多い。自己保身の虚偽を正当化する言い訳として使うと反感を買いやすい。
例文
- 病気の母を安心させるために、結果が良かったと伝えた。嘘も方便だよ。
- 相手を無用に傷つけないよう、言い方を少し変えた。嘘も方便ということもある。
- 営業では時に建前が必要だが、嘘も方便を履き違えると信用を失う。
- 子どもにサンタの話をするのは、夢を守るための嘘も方便だと考える人もいる。
- その場しのぎの言い逃れを『嘘も方便』で片づけるのは違う。
類義語
- 嘘も方便
- 嘘も方便のうち
- 方便の嘘
- 嘘も誠(まこと)
対義語
- 正直は最良の策
- 正直者が馬鹿を見る(※対照的な言い回し)