喧嘩両成敗
読み方
けんかりょうせいばい
意味
争いごと(喧嘩)をした者は、理由や勝ち負けにかかわらず双方とも処罰・制裁を受けるべきだ、という考え方。争いを抑え、私闘を禁じるために「どちらにも非がある」として両者を同等に裁くことをいう。
由来
中世〜戦国期に武家社会で私闘を禁じ、秩序を保つために用いられた法・慣行に由来する。特に室町時代末〜戦国時代(15〜16世紀)に、喧嘩を起こした当事者双方を罰する「喧嘩両成敗」の方針が広まったとされる(成立年は特定しにくい)。
備考
本来は「私闘の抑止」を目的とする武家の発想。現代では学校・職場などで「双方に非がある」として同等に処分する意味で使うが、正当防衛や責任の差を無視する用法は批判されることもある。
例文
- 店内で客同士がつかみ合いになり、店は喧嘩両成敗で二人とも出入り禁止にした。
- どちらが先に手を出したかは不明だが、学校は喧嘩両成敗として双方に指導を入れた。
- SNSの言い争いも度が過ぎれば喧嘩両成敗で、両方の投稿が削除されることがある。
- 部下同士の口論がエスカレートしたので、上司は喧嘩両成敗だと言って二人を別部署に移した。
- 裁判では正当防衛の有無が争点になるが、感情的には喧嘩両成敗だと感じる人もいる。
類義語
- 双方痛み分け
- どっちもどっち
- 五十歩百歩
- 同罪
- 相打ち
対義語
- 悪人正機
- 勧善懲悪
- 曲がったことが大嫌い