喉元過ぎれば熱さを忘れる
読み方
のどもと すぎれば あつさ を わすれる意味
苦しいことや危険なことも、その場を過ぎてしまうとすぐに忘れ、受けた恩や教訓、反省を大切にしなくなるという意味。困難が去ると警戒心や感謝を失いやすい人間の性質を戒めることわざ。由来
熱い食べ物や飲み物も、喉元を通り過ぎれば熱さを感じなくなるという日常の体験に由来する。正確な成立年は不明だが、江戸時代にはことわざとして広まり、いろはかるたや近世のことわざ集にも類似表現が見られる。備考
非難や戒めとして使うことが多い。単に忘れっぽいという意味ではなく、苦痛が去った後に反省・感謝・警戒を失う場合に用いる。例文
- 借金を返し終えた途端にまた浪費を始めるとは、喉元過ぎれば熱さを忘れるだ。
- 大きな事故を経験したのに点検を怠るようでは、喉元過ぎれば熱さを忘れると言われても仕方がない。
- 入院中は健康に気をつけると言っていた父も、退院すると酒を飲み始め、まさに喉元過ぎれば熱さを忘れるだ。
- 災害直後は備蓄を確認していたのに、数か月で何もしなくなるのは喉元過ぎれば熱さを忘れる例だ。
- 先生に助けてもらった恩を忘れて文句ばかり言うなんて、喉元過ぎれば熱さを忘れるにもほどがある。
類義語
- 雨晴れて笠を忘る
- 病治りて医師忘る
- 魚を得て筌を忘る
対義語
- 羹に懲りて膾を吹く
- 前車の覆るは後車の戒め
- 転ばぬ先の杖