商いは牛の涎
読み方
あきない は うし の よだれ意味
商売は牛のよだれのように、細く長く途切れずに続けるのが大切だというたとえです。目先の大きな利益をあわてて求めるより、無理をせず、信用を積み重ねながら、堅実に長く続けるほうがよいという教えを表します。由来
正確な初出は不詳ですが、近世の商人社会で広まった言い回しとされ、少なくとも江戸時代には使われていたと考えられます。牛のよだれが細く長く、切れずに垂れる様子になぞらえ、商いも派手な儲けを急がず、長く堅実に続けるべきだという心得を表したものです。備考
商人の心得を表すことわざです。ここでの『牛の涎』は、のろさよりも『細く長く絶えないこと』の比喩で、薄利でも信用を守り継続する姿勢を言います。例文
- 父は『商いは牛の涎だ』と言って、無理な値下げ競争をしなかった。
- 新しい店を始めるときも、商いは牛の涎の精神で、まず信用を集めることにした。
- 一度の大儲けを狙うより、商いは牛の涎で常連客を少しずつ増やすほうが強い。
- 祖母の店は派手ではないが、商いは牛の涎を実践して長く続いている。
- 不景気な時代ほど、商いは牛の涎ということわざを思い出して、焦らず商売を続けたい。
類義語
- 商い三年
- 石の上にも三年
- 継続は力なり
- 急がば回れ
対義語
- 一攫千金
- 濡れ手で粟
- 短期決戦