君子危うきに近寄らず
読み方
くんし あやうきに ちかよらず意味
教養や分別のある人は、危険だと分かっている場所や面倒な事柄には、初めから近づかないという意味。勇気がないというより、災いを避けるために慎重に行動する知恵を説くことわざ。由来
中国古典の思想に由来し、特に『孟子』尽心上の「知命者不立乎巖牆之下」(命を知る者は崩れそうな壁の下に立たない)に通じる。現在の形で日本に定着した正確な時期は不詳だが、江戸時代以降の教訓的表現として広まったとされる。備考
「君子」は立派な人物・賢明な人の意。臆病さではなく、危険を予見して避ける賢さを表す。やや改まった言い方。例文
- あの投資話は条件が良すぎて怪しい。君子危うきに近寄らずで、断ることにした。
- 夜遅くに人通りの少ない道を通るのは避けよう。君子危うきに近寄らずだ。
- 社内で対立している二人の議論には、君子危うきに近寄らずで口を出さなかった。
- 違法かもしれない仕事を紹介されたが、君子危うきに近寄らずと思って関わらないことにした。
- うわさ好きの集まりには参加しない。君子危うきに近寄らずというものだ。
類義語
- 触らぬ神に祟りなし
- 用心に怪我なし
- 転ばぬ先の杖
- 石橋を叩いて渡る
対義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 危ない橋を渡る
- 火中の栗を拾う