吐いた唾は飲めぬ
読み方
はいた つば は のめぬ意味
一度口にした言葉や、いったんしてしまった行為は、あとから取り消したり、なかったことにしたりできないという意味。特に、約束・宣言・失言などについて、発言には責任が伴うことを戒めていう。由来
口から吐き出した唾を再び飲み込むことはできない、または非常に嫌なことだという身近なたとえに由来する。文献上の初出や成立年代は未詳だが、口承の戒めとして近世(江戸時代ごろ)以降に広まったと考えられる。備考
やや古風で硬い言い方。日常会話では「一度言ったことは取り消せない」に言い換えられる。相手を責める響きがあるため注意。例文
- 会議で「必ず今月中に仕上げる」と言った以上、吐いた唾は飲めぬ、最後までやり遂げよう。
- SNSに投稿した言葉はすぐ拡散される。吐いた唾は飲めぬと思って、発言には気をつけるべきだ。
- あれほど大勢の前で宣言したのだから、今さら撤回はできない。吐いた唾は飲めぬよ。
- 彼は「責任は自分が取る」と言った。吐いた唾は飲めぬと覚悟しているはずだ。
- 辞表を出してから後悔しても、吐いた唾は飲めぬというものだ。次の道を考えよう。
類義語
- 覆水盆に返らず
- 後悔先に立たず
- 口に出した言葉は取り消せない
- 綸言汗の如し
対義語
- 前言を翻す
- 朝令暮改