名を捨てて実を取る
読み方
な を すてて じつ を とる意味
世間の評判・名誉・体面などの「名」にこだわらず、実際の利益や中身、実質的な成果を選ぶという意味。見栄よりも現実的な得を重んじる態度を表す。由来
「名」は名声・評判、「実」は実質・利益を指す。名目と実質を対比する「名実」の考えに基づく表現だが、正確な初出や成立年は不詳。近世以降、実利を重んじる処世訓として広まったと考えられる。備考
肯定的に使われることが多いが、文脈によっては「体面を捨てた」「利に走った」という含みを持つこともある。例文
- 有名企業の肩書きには惹かれたが、待遇のよい会社を選び、名を捨てて実を取った。
- 派手な結婚式はやめて新生活の資金に回すなんて、まさに名を捨てて実を取る判断だ。
- 彼はタイトルにこだわらず、研究費を確保するために名を捨てて実を取った。
- ブランド品ではなく品質のよい無名の商品を買うのは、名を捨てて実を取る賢い買い物だ。
- 今回は受賞の可能性より売上につながる企画を優先し、名を捨てて実を取ることにした。
類義語
- 名より実
- 名を取るより実を取れ
- 名より実を取る
- 花より団子
対義語
- 実を捨てて名を取る
- 名誉を重んじて利益を捨てる
- 武士は食わねど高楊枝