同じ穴の狢
読み方
おなじ あな の むじな意味
一見別々に見えても、実は考え方や行動、利害が同じで、同類であることをいう。特に、悪事やずるさの点で同じ程度で、互いに非難し合っていても結局は同じ仲間だ、という否定的な意味で使われることが多い。由来
「狢(むじな)」は、古くアナグマやタヌキ類を指した語です。同じ穴に住む狢は結局同じ仲間で見分けがつきにくい、という発想から生まれた表現とされます。正確な初出は未詳ですが、江戸時代(17〜19世紀)にはすでに用例が見られます。備考
人や集団を批判的に評する言い方で、ほめ言葉にはほぼなりません。対立している者同士にも使えますが、「実は同類だ」という含みがあります。例文
- あの二人は表向きは対立しているが、裏では利益を分け合っているのだから、同じ穴の狢だ。
- 汚職を厳しく批判していた議員自身にも不正が発覚し、結局は同じ穴の狢だったと世間に言われた。
- 会社の古い体質を責めながら自分も同じように部下を押さえつけていては、同じ穴の狢と思われても仕方がない。
- 相手のマナー違反をSNSで非難しておきながら、自分も誹謗中傷をしているなら同じ穴の狢だ。
- ライバル企業同士が互いの不正を暴いていたが、調べてみれば両方とも同じ穴の狢だった。
類義語
- 一丘之貉
- 五十歩百歩
- 目くそ鼻くそを笑う
対義語
- 水と油
- 月とすっぽん
- 雲泥の差