漢字辞典.com

口を濁す

読み方

くち を にごす

意味

本当のことや核心に触れることを、はっきり言わずに曖昧にしたり、言い回しをぼかしてごまかしたりすること。質問に正面から答えず、都合の悪い点を隠すニュアンスを伴う。

由来

「濁す」は本来、水などを澄んだ状態から濁らせる意。そこから、言葉・発言を明瞭にせず曖昧にする比喩として用いられるようになった。成句としての成立時期は特定しにくく、正確な年・時代は不明だが、近世以降の口語的表現として定着したと考えられる。

備考

「口を濁す」は意図的に曖昧にする含みが強い。単に言いにくい場合にも使うが、相手に不信感を与える文脈になりやすい。

例文

  • 記者の質問に、彼は口を濁して具体的な数字を言わなかった。
  • 不正の有無を問われても、担当者は終始口を濁すばかりだった。
  • その件はまだ決まっていないと口を濁して、話題を変えた。
  • 彼女は理由を聞かれると口を濁し、目をそらした。
  • 上司は責任の所在について口を濁し、結論を先送りにした。

類義語

  • 言葉を濁す
  • 歯切れが悪い
  • 言を左右にする
  • 煮え切らない
  • 言いよどむ
  • 言葉をはぐらかす

対義語

  • 口を割る
  • 腹を割って話す
  • はっきり言う

このことわざに含まれる漢字