口に蜜あり腹に剣あり
読み方
くち に みつ あり はら に けん あり意味
口では蜜のように甘く親切なことを言いながら、心の中では剣を隠すように相手を害しようとする悪意を抱いていること。うわべは優しく見せて、内心は陰険であるたとえ。由来
中国・唐代の宰相李林甫を評した言葉「口有蜜、腹有剣」に由来する。李林甫は人当たりは柔らかいが陰で人を陥れたとされ、後晋時代の945年に成立した『旧唐書』などに記録が見える。日本には漢籍を通じて伝わった。備考
やや硬い表現で、日常会話より文章・評論・歴史談義などで使われる。人を強く非難する語なので、面と向かって使うと失礼になりやすい。例文
- 彼は会議では賛成していたのに、裏では反対派を集めていた。まさに口に蜜あり腹に剣ありだ。
- あの取引先は丁寧な言葉で近づいてくるが、契約条件を見ると口に蜜あり腹に剣ありという感じがする。
- 褒め言葉ばかり並べる人ほど、口に蜜あり腹に剣ありかもしれないと警戒したほうがいい。
- 彼女は笑顔で助けると言いながら、私の失敗を上司に報告していた。口に蜜あり腹に剣ありとはこのことだ。
- 政治の世界では、口に蜜あり腹に剣ありの人物を見抜く力が必要だ。
類義語
- 口蜜腹剣
- 笑中に刀あり
- 笑裏蔵刀
- 猫なで声に毒心
- 慇懃無礼
対義語
- 表裏がない
- 率直坦懐
- 口は悪いが心は温かい
- 内外一致