医者の薬も匙加減
読み方
いしゃ の くすり も さじかげん意味
医者が用いる薬でさえ、分量や調合の加減を誤れば効き目が薄れたり害になったりするということ。物事は内容そのものだけでなく、程度・量・扱い方・タイミングなどの調整が大切だというたとえ。由来
医師や薬師が薬を調合する際、匙で薬の量を量り、患者の状態に合わせて分量を調整したことに由来する。「匙加減」は薬の調合量の調節を指す語で、転じて物事の手加減・調整を意味するようになった。成立年代は未詳だが、近世、特に江戸時代以降の医療・調剤の習慣を背景に広まった表現と考えられる。備考
「匙加減」は現在、相手や状況に応じた微妙な調整の意味で広く使われる。やや古風だが、仕事・教育・料理など幅広い文脈で使える。例文
- 部下を叱るにも励ますにも、医者の薬も匙加減で、言い方を間違えると逆効果になる。
- 広告費を増やせばよいとは限らない。医者の薬も匙加減で、予算配分を見極める必要がある。
- 子どもに自由を与えることは大切だが、放任になってはいけない。医者の薬も匙加減だ。
- この料理は香辛料が決め手だが、入れすぎると味が壊れる。まさに医者の薬も匙加減である。
- 新しい制度は良いものだが、導入の速度を誤ると現場が混乱する。医者の薬も匙加減というものだ。
類義語
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し
- 薬も過ぎれば毒となる
- 物には限度がある
- 何事も程々が肝心
- 塩梅が大事
対義語
- 下手の考え休むに似たり
- 無策
- 一か八か