六日の菖蒲十日の菊
読み方
むいか の あやめ とおか の きく意味
ちょうどよい時期を過ぎてしまい、役に立たなかったり、ありがたみや価値が薄れたりすることのたとえ。少し遅れただけでも、場に合わず手遅れになる場合がある、という意味で使う。由来
旧暦5月5日の端午の節句に飾る菖蒲と、旧暦9月9日の重陽の節句に用いる菊に由来する。6日や10日では祝いの時機を外してしまうことから、『時機を失して価値がなくなる』意になった。節句の風習は平安時代(794〜1185)に定着し、ことわざとしては江戸時代ごろには広まっていたと考えられるが、明確な初出は不詳。備考
やや古風で文章語的なことわざ。贈り物・挨拶・準備・意見表明などが手遅れな場面に使う。『菖蒲』は慣用的に『あやめ』と読む。例文
- 締切の翌日に企画書を出しても、六日の菖蒲十日の菊で採用は難しい。
- 母の日が終わってから花を贈るのでは、六日の菖蒲十日の菊になってしまう。
- 謝罪は早いほどよいので、騒ぎが大きくなってからでは六日の菖蒲十日の菊だ。
- 寒さが去ってから厚手のコートを買っても、六日の菖蒲十日の菊というものだ。
- 会議が終わってから反対意見を述べても、六日の菖蒲十日の菊にすぎない。
類義語
- 後の祭り
- 夏炉冬扇
- 時機を失する
- 機を逸する
対義語
- 善は急げ
- 思い立ったが吉日
- 機を見るに敏
- 先んずれば人を制す