兎を見て犬を放つ
読み方
うさぎ を みて いぬ を はなつ意味
兎を見つけてから猟犬を放っても、すばやく対処すればまだ捕まえられることから、問題や失敗が起きた後でも、すぐに手を打てば挽回できるという意味。手遅れに見えても、改善の余地がある場合に用いる。由来
中国の故事に由来する。『戦国策』楚策に見える「見兎而顧犬、未為晩也」(兎を見て犬を顧みるも、未だ晩しとなさず)がもとで、中国戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)の逸話として伝わる。書物としては前漢末、劉向が紀元前1世紀ごろに編纂した。備考
「手遅れ」の意味に誤解されやすいが、本来は「事後でも早く対処すれば間に合う」。古風で硬い表現なので、日常会話より文章・講話向き。例文
- 不祥事が発覚してからでも、すぐ調査委員会を立ち上げるなら兎を見て犬を放つで、信頼回復の道はある。
- 試験直前に弱点に気づいたが、兎を見て犬を放つというし、今日から集中的に復習しよう。
- 顧客から苦情が来て初めて改善に動いたが、迅速なら兎を見て犬を放つで、離反を防げるかもしれない。
- 病気の兆候を見落としていたが、今から治療を始めるのは兎を見て犬を放つで、決して無駄ではない。
- 売上の低下が明らかになってから対策を始めるのは遅いようだが、兎を見て犬を放つで、まだ巻き返せる。
類義語
- 亡羊補牢
- 過ちて改めざる、是を過ちという
- 災いを転じて福となす
- 失敗は成功のもと
対義語
- 後悔先に立たず
- 覆水盆に返らず
- 泥棒を捕らえて縄を綯う
- 手遅れ