元の木阿弥
読み方
もとのもくあみ
意味
いったん良くなったり改まったりしたように見えても、結局は以前の状態に戻ってしまうこと。努力や改革の成果が失われ、元通りになる、または振り出しに戻るという嘆き・皮肉を含んで用いる。
由来
語源は近世(江戸時代)とされるが、正確な成立年は不詳。木阿弥(もくあみ)という人物が、主君の身代わりとして一時的に城中で厚遇されたのち、事が済むと再び元の身分・暮らしに戻されたという話に由来すると伝えられる。そこから「一時の変化があっても結局元に戻る」の意になった。
備考
「元に戻る」結果を嘆いたり皮肉ったりする場面でよく使う。人名由来のため漢字表記は固定的。単に「元通り」よりも失望感が強い。
例文
- 改革を進めたはずなのに、担当が替わった途端に元の木阿弥になってしまった。
- 禁煙に成功したと思ったら、飲み会続きで元の木阿弥だ。
- 新しいルールを作っても運用が徹底されず、結局元の木阿弥になりがちだ。
- せっかく貯金したのに大きな出費で元の木阿弥、また一からやり直しだ。
- 和解したはずの二人がまた口論して、関係は元の木阿弥に戻った。
類義語
- 元の鞘に収まる
- 振り出しに戻る
- 水の泡
- 元通り
対義語
- 起死回生
- 一新する
- 面目を施す