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仏作って魂入れず

読み方

ほとけ つくって たましい いれず

意味

物事をほとんど立派に仕上げながら、最後の最も大切な部分を欠いたために、完成したことにならないことのたとえ。肝心な仕上げや核心が抜けていて、それまでの努力が十分に生きない状態をいう。

由来

仏教で、仏像を作ったあとに開眼供養などを行ってはじめて仏として完成すると考えられたことに由来します。仏像だけ作っても「魂」を入れなければ不完全だ、という発想から生まれたことわざです。正確な初出年は不明ですが、ことわざとしては近世以前から用いられ、江戸時代(17〜19世紀)には広く定着していたとされます。

備考

「仏」は仏像のこと。最後の決め手・仕上げ・核心が欠けている状況をたとえる。相手の仕事への評価として使うとやや厳しく響くため、使用場面には配慮が必要。

例文

  • 企画書はよくできていたが、肝心の予算案がなくて仏作って魂入れずだった。
  • 新商品の機能は優秀なのに、説明がわかりにくくては仏作って魂入れずだ。
  • 家は完成したのに、最後の点検を怠って不具合が見つかるとは、まさに仏作って魂入れずである。
  • 論文はほぼ書き上がっていたが、結論が弱く、仏作って魂入れずになってしまった。
  • 料理の見た目は完璧だったが、最後の味見をしなかったせいで仏作って魂入れずになった。

類義語

  • 画竜点睛を欠く
  • 竜を描きて睛を点ぜず
  • 詰めが甘い

対義語

  • 有終の美を飾る
  • 念には念を入れる

このことわざに含まれる漢字

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