今は昔
読み方
いま は むかし意味
物語の書き出しに用いられる定型句で、「今となっては遠い昔のことだが」という意味合いで、これから昔話・伝承・説話を語り始める合図。聞き手を物語世界へ導く導入表現。由来
平安時代後期(11世紀末〜12世紀初)の説話集『今昔物語集』の冒頭定型「今は昔」などに代表される、説話の導入句として定着した表現。正確な成立年は不詳だが、平安後期以降の説話文学で広く用いられた。備考
主に文語的・物語的な書き出し。日常会話ではやや古風で、冗談めかして昔話を始める時にも使う。単独で題名・章見出しにもなる。例文
- 今は昔、あるところに正直な木こりがおりました。
- 今は昔と語り出すと、子どもたちは身を乗り出して聞き入った。
- 祖母は「今は昔…」と口にして、若い頃の思い出話を始めた。
- 今は昔の都の暮らしを描いた随筆を読んでいる。
- この町も今は昔、港町として大いに栄えたという。
類義語
- むかしむかし
- いまはむかし(表記違い)
- いまむかし(表記違い)
対義語
- 今は今
- 今や