人は一代名は末代
読み方
ひと は いちだい、な は まつだい意味
人の命や身は一生限りだが、その人の名声や評判は死後も長く後世に伝わるということ。目先の損得よりも名誉や信用を大切にし、恥ずべき行いをしてはならないという戒めとして用いられる。由来
中世の軍記物『平家物語』などに見える古い言い回しで、遅くとも鎌倉時代前期(13世紀)には成立していたと考えられる。武士が名誉を重んじた価値観を背景に広まり、「人の生は一代限りでも、名は末の世まで残る」という意味を表す。備考
武士道や名誉を重んじる文脈で語られやすい古風なことわざ。現代では、評判や信用は長く残るので軽率な行動を慎むべきだ、という意味でも使われる。例文
- 武士の世界では、人は一代名は末代といって、命より名誉が重んじられた。
- 不正をしてまで利益を得るな。人は一代名は末代だ。
- 祖父はよく、人は一代名は末代だから恥ずかしい生き方をするなと言っていた。
- 一時の成功のために信用を失えば取り返しがつかない。まさに人は一代名は末代である。
- 彼は人は一代名は末代を信条に、どんな仕事でも誠実さを貫いている。
類義語
- 虎は死して皮を残し、人は死して名を残す
- 雁は飛びて毛を残し、人は死して名を残す
- 名を惜しむ
対義語
- 命あっての物種
- 逃げるが勝ち
- 背に腹は代えられぬ