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人の宝を数える

読み方

ひと の たから を かぞえる

意味

他人の財産や成功、知識などをいくら数えたり論じたりしても、自分の利益や実力にはならないというたとえ。人のものをうらやんだり、知識をただ知っているだけで実践しなかったりするむなしさを戒める言葉。

由来

仏教語の「数他宝(すたほう)」に由来するとされる。『華厳経』などの仏典に見える「他人の宝を数えても自分の財産にはならない」という譬喩から広まった。漢訳仏典は5世紀頃、日本での受容は奈良時代以降と考えられるが、ことわざとしての成立時期は不明。

備考

仏教的な教訓を含むやや古風な表現。日常会話よりも文章・説教・戒めの文脈で使われることが多い。

例文

  • 有名人の年収ばかり調べても、人の宝を数えるだけで自分の生活は変わらない。
  • 友人の受賞をうらやむより、自分も努力しなければ人の宝を数えることになる。
  • 本の内容を暗記しても実践しなければ、人の宝を数えるのと同じだ。
  • 他社の成功事例を眺めて感心しているだけでは、人の宝を数えるにすぎない。
  • 投資家の利益を自慢げに語る前に、自分の計画を立てよう。人の宝を数えても仕方がない。

類義語

  • 他人の宝を数える
  • 人の褌で相撲を取る
  • 畳の上の水練
  • 机上の空論

対義語

  • 自分の宝を磨く
  • 実践躬行

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