井の中の蛙
読み方
いのなかの かわず意味
自分の狭い世界や限られた経験だけを基準にして、世の中はそれだけだと思い込み、広い世界や他者の優れた点を知らないことのたとえ。視野が狭いことへの戒めとして用いる。由来
中国古典『荘子』の「秋水」篇にある「井蛙(せいあ)…以て海を語るべからず(井戸の蛙に海は語れない)」に由来するとされる。成立年代の厳密な年は特定しにくいが、『荘子』は戦国時代(紀元前4〜3世紀頃)に成立したとされ、日本では漢籍受容以降に広まった。備考
多くは「井の中の蛙(かわず)大海を知らず」としても用い、後半に「されど空の青さを知る」を添えることもある。人を戒める表現なので言い方に配慮。例文
- 彼は自分の会社のやり方が世界標準だと思い込んでいて、まさに井の中の蛙だ。
- 留学して初めて、井の中の蛙だった自分に気づいた。
- 専門以外を学ばないと、井の中の蛙になりかねない。
- あの店は昔ながらの常連だけを見ていて、井の中の蛙のまま競争に負けた。
- SNSの狭い情報だけで判断するのは、井の中の蛙になりやすい。
類義語
- 井の中の蛙大海を知らず
- 狭い世界に閉じこもる
- 木を見て森を見ず
対義語
- 見聞が広い
- 博学多識
- 世間を知る