乞食の系図話
読み方
こじき の けいずばなし意味
現在は落ちぶれていたり実力が伴っていなかったりする人が、先祖の家柄や昔の栄華を得意げに語ること。今の状況をよくする役には立たず、聞く側にも価値が少ない自慢話を皮肉っていうことわざ。由来
正確な初出・成立年は未詳。家柄や系図を重んじた近世日本、特に江戸時代頃に広まった俗諺とみられる。貧しく物乞いをする者が、たとえ立派な先祖の系図を語っても現在の境遇は変わらない、というたとえから生まれた表現。備考
「乞食」は現代では差別的・侮蔑的に受け取られやすい語。人に直接向けず、ことわざとして引用する場合も文脈に注意が必要。例文
- 祖父が名家の出だと何度も言っているが、今の仕事ぶりが伴わなければ乞食の系図話に聞こえる。
- 会社の昔の栄光を語るだけでは、売上低迷の解決にはならず、乞食の系図話で終わってしまう。
- 旧家の出だと威張る友人に、母は「今の行いが大事で、乞食の系図話になってはいけない」と諭した。
- 面接で家柄や親の肩書ばかり話して自分の実績を示さないのは、乞食の系図話のようなものだ。
- 昔の肩書を並べるより、今できることを示さなければ、周囲から乞食の系図話と思われる。
類義語
- 乞食の系図自慢
- 過去の栄光にすがる
- 昔自慢
- 家柄自慢
- 武士は食わねど高楊枝
対義語
- 氏より育ち
- 名より実
- 実力本位
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな