不幸中の幸い
読み方
ふこうちゅう の さいわい意味
不幸な出来事が起きたとき、その中にも少しは救いやよかった点があった、という意味。全面的に悪い結果ではなく、もっと悪い事態に比べればまだましだった場合に使う表現。由来
初出年は不明だが、近世(江戸時代ごろ)以降に広まったと考えられる成句。「不幸」の最中にも「幸い」があるという字義どおりの言い回しで、大きな災難の中に残ったわずかな救いを表す表現として定着した。備考
深刻な不運の中の「せめてもの救い」を述べる表現。大きな幸福には使いにくい。他人の災難に軽く使うと、配慮に欠けて聞こえることがある。例文
- 事故で車は大破したが、けが人が出なかったのは不幸中の幸いだ。
- 試験には落ちたものの、自分の弱点がはっきりしたのは不幸中の幸いだった。
- 台風で旅行は中止になったが、家族全員が無事だったのは不幸中の幸いである。
- 転んで腕を痛めたが、骨折ではなく打撲ですんだのは不幸中の幸いと言える。
- パソコンは故障したが、バックアップが残っていたのは不幸中の幸いだった。
類義語
- 怪我の功名
- 災い転じて福となす
- せめてもの救い
対義語
- 泣きっ面に蜂
- 弱り目に祟り目
- 踏んだり蹴ったり