七細工八貧乏
読み方
ななさいく はちびんぼう意味
いろいろな細工や技芸に手を出して何でも器用にこなせる人は、かえって一つの道を深く極められず、収入や成功に結びつかないという意味。多才でも中途半端では身を立てにくいことを戒めることわざ。由来
正確な成立時期は不明。職人や手仕事が生活に密接だった近世、特に江戸時代ごろの町人・職人社会で広まった表現と考えられる。「七」「八」は具体数ではなく「多く」を表し、多くの細工ができても貧乏を招くという俗諺。備考
「七」「八」は多数を表す慣用的な数字。人の多才さを皮肉る表現なので、直接相手に使うと失礼に響くことがある。例文
- 彼は料理も大工仕事も絵も得意だが、どれも仕事にならず、まさに七細工八貧乏だ。
- 新しい資格に次々手を出す前に、七細工八貧乏にならないよう専門を決めたほうがいい。
- 父は器用な人だったが、一つの商売に腰を据えず、七細工八貧乏で苦労した。
- 趣味を広げるのは楽しいが、プロを目指すなら七細工八貧乏という言葉も忘れてはいけない。
- 何でも少しずつできる彼より、一つを極めた彼女のほうが評価され、七細工八貧乏の意味を実感した。
類義語
- 器用貧乏
- 多芸は無芸
- 何でも来いに名人なし
対義語
- 芸は身を助ける
- 一芸に秀でる
- 一芸は道に通ず