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一利あれば一害あり

読み方

いちり あれば いちがい あり

意味

物事には利益や長所だけでなく、同時に不利益や短所も伴うことが多いということ。何か一つ良い点があれば、その裏には悪い点や問題点も生じうるので、物事を一面だけで判断してはいけない、という戒め。

由来

漢語的な対句表現から成ることわざで、中国古典に広く見られる「利」と「害」の対比の発想を背景にもつと考えられる。日本語としての正確な初出や成立年は不詳だが、漢文訓読の影響を受け、遅くとも江戸時代(17〜19世紀)ごろまでには同種の言い回しが定着していたとみられる。

備考

日常会話でも文章でも使える。利益と不利益が表裏一体であることを述べる表現で、安易に一面だけを見て判断しないよう促す含みがある。

例文

  • 新しい制度は便利になる一方で管理の手間も増えるので、一利あれば一害ありだ。
  • 車を持てば移動は楽になるが、維持費もかかる。まさに一利あれば一害ありである。
  • 値下げをすれば客は増えるかもしれないが、利益率は下がる。一利あれば一害ありということだ。
  • 在宅勤務は通勤がなくて助かる反面、運動不足になりやすく、一利あれば一害ありだね。
  • 薬は症状を抑える効果がある一方で副作用もあるから、一利あれば一害ありと心得ておきたい。

類義語

  • 一長一短
  • 一得一失
  • 諸刃の剣
  • あちらを立てればこちらが立たぬ

対義語

  • 一挙両得
  • 一石二鳥

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