おだてと畚には乗りやすい
読み方
おだて と もっこ には のりやすい意味
人は、ほめられたり持ち上げられたりすると、つい気分がよくなって相手の思うように動かされやすい、というたとえ。甘い言葉や称賛に不用意に乗ってしまう人間の弱さを戒める表現。由来
「畚(もっこ)」は、縄やむしろで作り、土や石などを運ぶために使った昔の運搬具。物を入れて担げる畚には物理的に「乗りやすい」ことと、ほめ言葉に調子づく「おだてに乗る」を掛けた言い方。成立時期は明確ではないが、近世以降の庶民語・諺として伝わったと考えられる。備考
「畚」は現代ではあまり使われない語で、ことわざ自体もやや古風。相手をからかう調子で使うと失礼になることがある。例文
- 部長に「君しかできない」と言われて残業を引き受けたが、まさにおだてと畚には乗りやすいだ。
- 彼は少し褒められるとすぐ大役を買って出る。おだてと畚には乗りやすいというから気をつけたほうがいい。
- 友人に持ち上げられて高い買い物をしてしまい、おだてと畚には乗りやすいとはこのことだと思った。
- 子どもに「お母さんの料理が一番」と言われ、つい追加のお小遣いを渡してしまった。おだてと畚には乗りやすい。
- 営業担当の巧みな褒め言葉に気分をよくして契約したが、後で冷静になると、おだてと畚には乗りやすいものだと反省した。
類義語
- 豚もおだてりゃ木に登る
- おだてに乗る
- 口車に乗る
- 甘言に乗る
対義語
- 石橋を叩いて渡る
- 甘言に乗らない
- 褒められても舞い上がらない