あの声で蜥蜴食らうか時鳥
読み方
あの こえ で とかげ くらう か ほととぎす意味
声・容貌・雰囲気などから受ける美しく上品な印象と、実際の性質や行動が意外に食い違っていることのたとえ。美声で知られるホトトギスが、実はトカゲのような生き物を食べるのか、という驚きから、人や物事を見かけだけで判断できないという意味で使う。由来
江戸前期から元禄期ごろ(17世紀末ごろ)の俳人、宝井其角(榎本其角)の句「あの声で蜥蜴くらふか時鳥」に由来するとされる。ホトトギスは古典文学で美しい声をもつ鳥として尊ばれてきたが、実際には小動物や虫を食べることがあり、その落差を俳諧的なおかしみとして詠んだものが成句化した。備考
俳句由来の古風で文学的な表現。人に使うと皮肉や批判の響きが強い。ホトトギスは古典で初夏・美声の象徴。例文
- あんなに穏やかな声の上司が部下を怒鳴るとは、あの声で蜥蜴食らうか時鳥だ。
- 清楚な雰囲気の店なのに、裏では強引な勧誘をしていると聞き、あの声で蜥蜴食らうか時鳥という言葉を思い出した。
- 美しい歌声で人気の歌手がスタッフに横柄だという噂は、まさにあの声で蜥蜴食らうか時鳥だ。
- 彼の丁寧なメール文面からは想像できないほど会議で攻撃的だったので、あの声で蜥蜴食らうか時鳥だと思った。
- 外見だけで人柄まで決めつけてはいけない。あの声で蜥蜴食らうか時鳥というではないか。
類義語
- 人は見かけによらぬもの
- 見かけによらない
- 外面如菩薩内心如夜叉
- 羊頭狗肉
- 見かけ倒し
対義語
- 名は体を表す
- 看板に偽りなし
- 見た目通り