鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん
読み方
にわとり を さく に いずくんぞ ぎゅうとう を もちいん意味
小さな物事や簡単な仕事に、大げさすぎる道具・方法・才能を用いる必要はない、という意味。転じて、力量のある人を些細な仕事に使うのはふさわしくない、または小事に大掛かりな手段を取るのは無駄だという戒め。由来
中国の古典『論語』陽貨篇にある「割鶏焉用牛刀」に由来する故事成語。孔子が武城で礼楽による政治が行われているのを見て「鶏を料理するのに、どうして牛を切る大きな刀を使う必要があろうか」と笑って言った故事による。『論語』の成立は戦国時代ごろ、紀元前5〜3世紀頃とされる。備考
漢文訓読調でかなり硬い表現。日常会話では「大げさすぎる」「適材適所でない」などと言う方が自然。教養的・文章語的に使われる。例文
- この程度の集計なら新人研修の課題で十分だよ。鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんというものだ。
- 社長自らが会議室の椅子を並べる必要はない。鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんだ。
- 簡単な修正にベテランエンジニアを三人も投入するのは、鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんではないか。
- 町内会のチラシ作りに高額な広告代理店を頼むなんて、まさに鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんだ。
- 彼のような専門家に雑用ばかり任せるのは、鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんで、人材の使い方として惜しい。
類義語
- 割鶏に牛刀を用いる
- 牛刀をもって鶏を割く
- 大器小用
- 大材小用
- 大きな槌で小さな釘を打つ
対義語
- 適材適所
- 身の丈に合う
- 相応の手段を用いる