鴨が葱を背負って来る
読み方
かもがねぎをしょってくる
意味
自分にとって都合のよいものが相手のほうからそろってやって来て、手間なく利益や好機が得られることのたとえ。カモ鍋に必要な「鴨」と「葱」を鴨自身が背負って来る、という話から、うまい話・好都合を表す。
由来
鴨鍋(鴨と葱を用いる料理)の発想に基づくたとえで、鴨が葱まで背負って来れば調理の手間が省けて非常に都合がよい、という比喩から生まれた。成立時期は諸説あるが、江戸時代頃には口語的な言い回しとして広まったとされ、厳密な初出年は不詳。
備考
「鴨」はだまされやすい相手の意味でも使われ、文脈によっては“カモにされる”含みが出る。表記は「葱/ねぎ」、言い方は「しょって来る」も一般的。
例文
- 向こうから値引きまで提案してくるなんて、まさに鴨が葱を背負って来るだ。
- 探していた資料が相手のほうから送られてきて、鴨が葱を背負って来る気分だった。
- 転職先が希望条件を全部満たしていて、鴨が葱を背負って来るような話だ。
- 彼は親切そうに近づいてきたが、こちらを鴨が葱を背負って来ると思っているのかもしれない。
- 偶然の紹介で仕事も人脈も一度に手に入った。鴨が葱を背負って来るとはこのことだ。
類義語
- 鴨が葱をしょって来る
- 棚からぼた餅
- 渡りに船
- 濡れ手で粟
- 一石二鳥
対義語
- 棚からぼた餅(の反対として「幸運が向こうから来ない」状況)
- 用心に越したことはない