鳴かぬ蛍が身を焦がす
読み方
なかぬほたるがみをこがす
意味
口に出して訴えたり言い訳したりしない人ほど、内心では強い思いや苦しみを抱えていて、ひそかに身を焦がすように悩んでいる、というたとえ。外からは静かに見えても心中は激しいことがある、という戒めにもなる。
由来
蛍は普段は鳴かないが、光を放つ(身を焦がすように見える)ことから、声に出さずとも内に熱い思いを秘める様子を「鳴かぬ蛍」にたとえたもの。成立年代は確定しにくいが、江戸時代のことわざとして広く用いられるようになったとされる(正確な初出年は不明)。
備考
「鳴かぬ蛍は身を焦がす」とも言う。寡黙さを美徳として褒めるより、内面の苦悩を見落とすなという文脈で使われやすい。
例文
- 彼は何も言わないが、鳴かぬ蛍が身を焦がすで、相当悩んでいるのかもしれない。
- 不満を口にしない部下ほど、鳴かぬ蛍が身を焦がすにならぬよう気を配りたい。
- 平気な顔をしていたが、鳴かぬ蛍が身を焦がすで、実は胸の内は荒れていた。
- 黙って耐えるタイプだからこそ、鳴かぬ蛍が身を焦がすになりやすい。
- 家族にも言えず抱え込むなんて、鳴かぬ蛍が身を焦がすだよ。話してくれればいいのに。
類義語
- 鳴かぬ蛍は身を焦がす
- 物言わぬは腹ふくるる
- 能ある鷹は爪を隠す
対義語
- 言わぬが花
- 沈黙は金