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鬼の念仏

読み方

おに の ねんぶつ

意味

無慈悲で恐ろしい者が、似合わず殊勝そうなことや慈悲深そうなことを言うこと。また、心にもない善意や反省を口先だけで唱えることのたとえ。

由来

念仏は仏の名を唱えて慈悲や救いを願う仏教の行いで、それを人を苦しめる鬼が唱えるという不釣り合いな姿から生まれた表現。江戸時代初期(17世紀ごろ)に大津絵の画題「鬼の念仏」としても広まり、正確な成立年は不明。

備考

「鬼の空念仏」ともいう。相手の善意や反省を疑う皮肉な表現なので、直接人に使うと強い批判になる。

例文

  • 普段は部下を怒鳴りつける部長が急に「思いやりが大切だ」と言っても、鬼の念仏にしか聞こえない。
  • 環境を壊してきた企業が形だけの謝罪文を出しても、鬼の念仏だと批判された。
  • 彼の反省の言葉は立派だが、これまでの行動を見れば鬼の念仏だ。
  • 弱い者いじめをしていた人が道徳を説くなんて、まるで鬼の念仏だ。
  • 寄付を宣伝に利用しているだけなら、その慈善活動も鬼の念仏と言われかねない。

類義語

  • 鬼の空念仏
  • 猫なで声
  • 口先だけの慈悲
  • 羊の皮をかぶった狼

対義語

  • 仏の顔も三度
  • 情けは人のためならず

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