遠くの親戚より近くの他人
読み方
とおくの しんせき より ちかくの たにん意味
遠くに住んでいてすぐには頼れない親戚よりも、近くにいて日ごろから付き合いのある他人、特に近所の人のほうが、いざというときには実際に助けになってくれることをいう。距離の近さと日常のつながりの大切さを表すことわざ。由来
成立時期や初出は明確でなく不詳。病気・火事・冠婚葬祭などの際、遠方の親戚よりも近隣の人が先に駆けつけて助けになるという、昔の生活実感から生まれたと考えられる。近所づきあいが密だった近世、少なくとも江戸時代には同趣旨の言い回しが広く用いられていたとみられる。備考
近所づきあいや地域の助け合いを重んじる価値観を示すことわざ。親戚を軽んじる意味ではなく、緊急時には物理的に近い人の支えが実際的だという含み。『親類』を用いる異形もある。例文
- 災害で停電した夜、真っ先に声をかけてくれたのは隣人で、まさに「遠くの親戚より近くの他人」だと感じた。
- 実家が遠いので、子育てでは同じマンションの住人たちに助けられ、「遠くの親戚より近くの他人」を実感している。
- 父が急に倒れたとき、救急車を呼んでくれたのは向かいの家の人で、「遠くの親戚より近くの他人」という言葉どおりだった。
- 地方で暮らすなら、いざというときのためにも近所づきあいを大切にしなさい。遠くの親戚より近くの他人だからね。
- 高齢になると、離れて住む親族より日常的に顔を合わせる近所の人が頼りになるので、「遠くの親戚より近くの他人」は重みがある。
類義語
- 遠い親類より近くの他人
- 遠い親戚より近くの他人
- 遠くの親類より近くの他人
対義語
- 血は水よりも濃い