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負うた子より抱いた子

読み方

おうたこ より だいたこ

意味

背負っている子より腕に抱いている子のほうに気が向くように、人は遠くにあるものや目に見えにくいものより、身近で直接関わっているものを大切にしたり、優先したりしがちだというたとえ。

由来

子を一人は背中に負い、もう一人は腕に抱くという昔の子育ての情景から生まれたたとえ。目の前にいる抱いた子に注意が向きやすいことに由来する。成立年は不明だが、江戸時代以前からの口承的な生活比喩と考えられる。

備考

やや古風な表現。「負うた」は「背負った」の意。身近なものを優先する傾向を、批判や戒めとして述べる場面で使われる。

例文

  • 地方の古い顧客を忘れて新規客ばかり優遇するのは、まさに負うた子より抱いた子だ。
  • 彼は昔からの友人より、今一緒に働いている仲間を優先する。負うた子より抱いた子というものだ。
  • 本社は海外支店ばかり気にして国内の現場を見ていないと思ったが、担当者にとっては負うた子より抱いた子なのだろう。
  • 新しいプロジェクトに夢中で、継続中の仕事が後回しになっている。負うた子より抱いた子にならないよう注意したい。
  • 親戚づきあいでも、遠方の家族より近所に住む家族を頼りにしがちで、負うた子より抱いた子を実感する。

類義語

  • 遠くの親類より近くの他人
  • 去る者は日々に疎し

対義語

  • 灯台下暗し
  • 近くて見ぬは睫

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