虻蜂取らず
読み方
あぶはちとらず
意味
欲張って二つのことを同時に得ようとすると、どちらも中途半端になって結局は両方とも失敗し、何も得られないというたとえ。目先の利益にとらわれて手を広げすぎる戒めとして用いる。
由来
「虻(あぶ)」も「蜂(はち)」も捕まえようとして、どちらも取り逃がす意から。成立年代は明確ではないが、江戸時代には類例や同趣旨の表現が広く用いられていたとされ、近世以降に定着したと考えられる。
備考
「二兎を追う者は一兎をも得ず」と同趣旨。欲張り・同時並行の失敗を戒める場面で使う。口語でも書き言葉でも一般的。
例文
- 副業も資格勉強も欲張ったら虻蜂取らずで、どちらも続かなかった。
- 値段も品質も納期も全部最高を求めると、虻蜂取らずになりがちだ。
- あれもこれも手を出すな。虻蜂取らずになるぞ。
- 大会前にフォーム改造と筋力アップを同時に狙って、虻蜂取らずで記録が落ちた。
- 交渉で強気と譲歩を両方取りにいった結果、虻蜂取らずで相手の信頼を失った。
類義語
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 虻蜂ともに失う
- 欲張りは損
対義語
- 一石二鳥
- 一挙両得
- 両得