花盗人は罪にならぬ
読み方
はなぬすびと は つみ に ならぬ意味
花を盗む人は、美しさを愛する気持ちからしたことなので、普通の盗みほど責めるものではない、という意味。美や風流を好む心への寛容を表すが、実際の窃盗を許す言葉ではない。由来
正確な成立年は不明。花を愛でることを「風流」と見なす日本の美意識から生まれた言い回しで、近世、特に江戸時代ごろには川柳・俳諧などで「花盗人」が粋な存在として扱われ、ことわざ化したと考えられる。備考
しゃれや寛容の表現として使う。現代では私有地や公園の花を無断で取る行為は問題になるため、実際の盗みの正当化には不適切。例文
- 庭の桜を一枝折られて祖父は苦笑し、「花盗人は罪にならぬ」と言った。
- 彼女は道端の野花を摘んでしまったが、先生は「花盗人は罪にならぬとはいえ、次からは見るだけにしよう」と注意した。
- 祭りの飾り花を持ち帰る人がいて、係員は「花盗人は罪にならぬでは済まない」と張り紙を出した。
- 友人が写真映えする花を少し摘もうとしたので、「花盗人は罪にならぬなんて言うけど、ここは私有地だよ」と止めた。
- 母は折れた梅の枝を拾って花瓶に挿し、「これなら花盗人は罪にならぬでしょう」と笑った。
類義語
- 花泥棒は罪にならぬ
- 花盗人は罪にならず
- 花盗人は風流のうち