能ある鷹は爪を隠す
読み方
のうあるたかはつめをかくす
意味
本当に能力や実力のある人ほど、それをひけらかさず、むやみに目立とうとしないというたとえ。力量を誇示せず控えめに振る舞うことが、かえって器の大きさや自信の表れだという教え。
由来
鷹は獲物を捕らえる鋭い爪を持つが、普段は爪を見せず必要な時にだけ出す、という鷹の習性になぞらえた表現。成立年代は明確ではないが、近世(江戸時代)以前から口語的に広く用いられてきたとされる。
備考
「有能な人は控えめ」の意で褒め言葉として使うことが多い。謙遜の美徳と結びつくが、何も示さないまま黙ることの正当化には注意。
例文
- 彼は成績トップなのに自慢しない。まさに能ある鷹は爪を隠すだ。
- 新人なのに仕事が早いのに、本人は淡々としていて能ある鷹は爪を隠すタイプだ。
- SNSで成果を誇示するより、能ある鷹は爪を隠すくらいが信頼される。
- 会議で必要な時だけ的確に発言する彼女を見て、能ある鷹は爪を隠すと思った。
- 実力があるなら焦って見せびらかさず、能ある鷹は爪を隠すでいこう。
類義語
- 大賢は愚なるが如し
- 深い川は静かに流れる
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな
- 君子は豹変す(※近いが用法注意)
対義語
- 能ある鷹は爪を出す
- 自慢は身を滅ぼす(※反対の戒めとして)