糟糠の妻は堂より下さず
読み方
そうこう の つま は どう より くださず意味
貧しい時代に苦労を共にした妻は、夫が出世したり富貴になったりしても、決して家から追い出したり離縁したりしてはならないということ。転じて、苦しい時に支えてくれた伴侶や恩人を、成功後も忘れず大切にすべきだという教え。由来
中国の歴史書『後漢書』宋弘伝に見える「貧賤之交不可忘、糟糠之妻不下堂」に由来する。『後漢書』は南朝宋の范曄により5世紀ごろ成立。後漢の光武帝が宋弘に皇姉との再婚を勧めた際、宋弘が「貧しい時の友は忘れず、糟糠を食べて苦労を共にした妻は堂から下ろさない」と答えた故事による。備考
「糟糠」は酒かすと米ぬかで、粗末な食事の象徴。現代ではやや古風・文語的で、妻に限らず苦労を共にした伴侶や恩人への義理を説く文脈でも使われる。例文
- 社長になってからも彼は奥さんを大切にしている。まさに「糟糠の妻は堂より下さず」だ。
- 売れない時代を支えてくれた妻をないがしろにするなんて、「糟糠の妻は堂より下さず」に反するよ。
- 父は出世しても母への感謝を忘れず、「糟糠の妻は堂より下さず」を地で行く人だった。
- 成功した途端に昔からの伴侶を捨てるようでは、「糟糠の妻は堂より下さず」という言葉を知らないのかと思う。
- 彼は受賞スピーチで、苦しい生活を共にした妻に感謝し、「糟糠の妻は堂より下さず」と述べた。
類義語
- 貧賤の交わりは忘るべからず
- 糟糠の妻を忘れず
- 糟糠の妻を捨てず