石が流れて木の葉が沈む
読み方
いし が ながれて このは が しずむ意味
本来は水に沈むはずの石が流れ、流れるはずの木の葉が沈むという不自然さから、世の中の道理や秩序が乱れ、物事が逆さまになることをたとえる。特に、善悪や上下のけじめが崩れ、不正や不条理がまかり通る状態をいう。由来
石は沈み、木の葉は水に浮いて流れるのが自然であるのに、その逆を述べて世の乱れを表したたとえ。正確な初出は未詳だが、中世(鎌倉〜室町時代、13〜15世紀)にはこうした逆転表現が見られ、近世までにことわざとして定着したと考えられている。備考
やや古風な言い回しで、日常会話より文章語・評論・歴史叙述で見かける。社会秩序の逆転、不正の横行、下剋上の世相などを皮肉るときに使う。例文
- 正直者が損をして、ずるい者ばかりが得をするとは、まさに石が流れて木の葉が沈む世の中だ。
- 戦乱の時代には、石が流れて木の葉が沈むようなことが次々に起こった。
- 実力よりもコネが重視される職場を見て、彼は石が流れて木の葉が沈むようだと嘆いた。
- 下の者が上をしのぎ、不正が評価されるとは、石が流れて木の葉が沈むというほかない。
- 歴史書には、権力が入れ替わる乱世を石が流れて木の葉が沈むと表した例がある。
類義語
- 下剋上
- 本末転倒
- 天地顛倒
- 世も末
対義語
- 勧善懲悪
- 因果応報
- 適材適所