知恵多ければ憤り多し
読み方
ちえ おおければ いきどおり おおし意味
知恵や知識が多い人ほど、世の中の矛盾・不正・人の愚かさなどに気づきやすく、その分だけ怒りや苦悩も多くなるという意味。物事を深く理解することは、必ずしも心の平安につながらないという教え。由来
旧約聖書「伝道者の書」(コヘレトの言葉)1章18節の「知恵が多ければ悩みも多く、知識を増す者は憂いを増す」に由来する。原典の成立時期は諸説あるが、紀元前3世紀頃までに成立したとされる。日本では明治期以降の聖書翻訳を通じて広まった。備考
聖書由来の格言で、日常会話より文章語・評論的表現で使われることが多い。「憤り」は怒りだけでなく、苦悩や心の乱れを含む。例文
- 社会の仕組みを学ぶほど問題点が見えてきて、まさに知恵多ければ憤り多しだと思った。
- 彼は博識なだけに不正を見過ごせず、知恵多ければ憤り多しという言葉を体現している。
- 歴史を知ると、人間が同じ過ちを繰り返してきたことに気づき、知恵多ければ憤り多しと感じる。
- 研究を進めるほど業界の矛盾が見えてきて、知恵多ければ憤り多しの心境になった。
- 何も知らなければ楽だったのに、真実を知った今は知恵多ければ憤り多しだ。
類義語
- 知識を増す者は憂いを増す
- 知恵が多いほど悩みも多い
- 賢者は憂う
対義語
- 無知は至福
- 知らぬが仏