猫の首に鈴を付ける
読み方
ねこ の くび に すず を つける意味
よい案や必要な対策だと分かっていても、実行するのが危険・困難で、誰も引き受けようとしないことのたとえ。特に、問題解決のために誰かが損な役回りや危険な役目を負わなければならない場面で使う。由来
古代ギリシャの寓話集『イソップ物語』の「猫に鈴を付ける」に由来する。鼠たちが猫の接近を知るため首に鈴を付けようと相談するが、誰が付けに行くのかで行き詰まる話。原話の成立は紀元前6世紀ごろとされ、日本にはキリスト教宣教師による『伊曽保物語』(文禄2年・1593年刊)などを通じて広まった。備考
「猫の首に鈴」と短く言うことも多い。単に難しいだけでなく、危険や反発を受ける役目を誰が担うかが問題になる場面で使う。例文
- 会議では社長に直訴すべきだという意見で一致したが、まさに猫の首に鈴を付ける話で、誰も名乗り出なかった。
- 古い規則を廃止する必要はあるが、担当部署にとっては猫の首に鈴を付けるような難題だ。
- 不正を告発すべきだと皆が思っているが、猫の首に鈴を付ける役を引き受ける人はいない。
- 赤字事業を整理する案は正しいが、取引先に説明するのは猫の首に鈴を付けるに等しい。
- その強硬な顧客に値上げを伝えるのは、まさに猫の首に鈴を付ける仕事だった。
類義語
- 猫の首に鈴
- 誰が猫に鈴を付けるか
- 言うは易く行うは難し
- 机上の空論
対義語
- 率先垂範
- 先陣を切る
- 火中の栗を拾う