物には時節
読み方
もの には じせつ意味
何事にも、それにふさわしい時機や順序があるということ。まだその時でないのに無理に進めたり、あせって行動したりしても、よい結果にはつながりにくい。状況や条件が整うのを見て、適切な時を待つべきだという戒め。由来
「時節」は季節・時機・折あいを意味する語。そこから、物事にはそれぞれ適した時があるという教えとして生まれた古いことわざである。正確な初出年は不明だが、室町〜江戸期(15〜17世紀ごろ)にはすでに広く定着していたと考えられる。備考
性急さを戒めたり、相手をなだめたりするときに使う古風な言い方。日常会話では「何事にもタイミングがある」と言い換えることも多い。例文
- 新しい企画を今すぐ始めたい気持ちはわかるが、まず準備が必要だ。物には時節だよ。
- 彼に謝りたいなら早いほうがいいが、今日は感情的になっている。物には時節というものだ。
- 子どもの自立については、親が口を出しすぎず、物には時節と考えて見守ることも大切だ。
- 景気が不安定な今は大きな投資を控え、物には時節で機会を待とう。
- 昇進を焦って自分を売り込むより、まず実績を積め。物には時節というだろう。
類義語
- 急がば回れ
- 待てば海路の日和あり
- 果報は寝て待て
- 急いては事を仕損じる
対義語
- 善は急げ
- 思い立ったが吉日