火事場の馬鹿力
読み方
かじば の ばかぢから意味
危急の場面や追い詰められた状況では、普段では考えられないほど大きな力や能力を発揮することのたとえ。特に、火事のような非常時に重い物を動かすほどの力が出る、という意味で使われる。由来
正確な初出や成立年代は不明。火事が多かった近世・江戸時代以降の生活実感から広まった表現と考えられる。火事場で家財を運び出す際、平常時には出せないような強い力が出ることに由来する。備考
「馬鹿力」は非常に強い力の意で、相手を侮辱する語感は弱い。ただし人に直接使う場合は文脈に注意。非常時や土壇場の比喩として広く使う。例文
- 祖母は地震の瞬間、重い棚を一人で動かした。まさに火事場の馬鹿力だった。
- 締め切り直前になると、彼は火事場の馬鹿力で一晩に十ページも書き上げる。
- 子どもを助けようとして、母親は火事場の馬鹿力を発揮した。
- 普段はおとなしい彼女が、試合の終盤に火事場の馬鹿力を見せた。
- 倒れた自転車の下敷きになった友人を、火事場の馬鹿力で持ち上げた。
類義語
- いざという時の底力
- 窮地の底力
- 土壇場の力
- 馬鹿力