水清ければ魚棲まず
読み方
みず きよければ うお すまず意味
水があまりに清らかだと魚が住めないように、人も潔癖すぎたり厳格すぎたりすると、周囲の人が近寄らず、仲間や協力者を得にくいというたとえ。清廉さや正しさも、度を越すと人間関係を損なうことをいう。由来
中国の史書『漢書』東方朔伝に見える「水至清則無魚、人至察則無徒」(水至って清ければ魚無く、人至って察なれば徒無し)に由来する。『漢書』は後漢時代の1世紀頃に成立し、日本には漢文訓読を通じて伝わった。備考
清廉さを否定する語ではなく、「潔癖・厳格が過ぎること」への戒め。人間関係や組織運営の文脈で使われることが多い。例文
- 新しい部長は規則に厳しすぎて、まさに水清ければ魚棲まずで、部下が相談に来なくなった。
- 不正を許さない姿勢は大切だが、水清ければ魚棲まずというように、少しは事情をくむ柔軟さも必要だ。
- 彼女は完璧を求めすぎるため、チームの雰囲気が悪くなっている。水清ければ魚棲まずだ。
- 地域活動では理想論だけを押しつけると、水清ければ魚棲まずで参加者が減ってしまう。
- 水清ければ魚棲まずと言うし、リーダーには正しさだけでなく、包容力も求められる。
類義語
- 水至って清ければ魚なし
- 人至って察なれば徒なし
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し
対義語
- 清濁併せ呑む
- 来る者は拒まず