毛を吹いて疵を求む
読み方
け を ふいて きず を もとむ意味
人の毛を吹き分けてまで小さな傷を探すように、他人の欠点や過失をことさらに細かく探し出して責めること。普通なら問題にしないような些細な点を取り上げ、難癖をつける態度をいう。由来
中国戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)の思想書『韓非子』に見える「吹毛求疵」に由来するとされる。毛を吹き分けて皮膚の小さな疵まで探すという比喩が、漢文訓読を通じて日本語のことわざ表現として用いられるようになった。日本での定着時期の正確な年は不明。備考
硬い文章語・漢文調の表現で、日常会話では「粗探しをする」「難癖をつける」の方が自然。相手を批判する文脈で用いられることが多い。例文
- 報告書の本筋には問題がないのに、句読点の位置だけを責め続けるのは、毛を吹いて疵を求むようなものだ。
- 新人の失敗を成長の機会と見ず、毛を吹いて疵を求む態度で叱ってばかりでは、部下は萎縮してしまう。
- 彼は政敵の発言を一語一句調べ、毛を吹いて疵を求むように批判材料を探した。
- 作品全体は高く評価できるのに、些細な設定の矛盾だけを取り上げるのは、毛を吹いて疵を求む批評だ。
- 友人同士の会話で、言い間違いをいちいち指摘するのは、毛を吹いて疵を求むようで感じがよくない。
類義語
- 粗探しをする
- 揚げ足を取る
- 重箱の隅をつつく
- 難癖をつける
- 吹毛求疵
対義語
- 大目に見る
- 寛容に受け止める
- 水に流す
- 見て見ぬふりをする