武士は食わねど高楊枝
読み方
ぶし は くわねど たかようじ意味
たとえ貧しくて食事ができなくても、食後のように楊枝をくわえて、満ち足りているふりをすること。転じて、苦しくても体面や誇りを失わず、平然としている態度をいう。賞賛にも、無理な見栄・痩せ我慢への皮肉にも使われる。由来
江戸時代(17〜19世紀ごろ)の武士の生活意識に由来するとされる。俸禄が少なく貧しい下級武士でも、食後に楊枝を使う余裕があるように見せて体面を保った、という姿を表したもの。正確な初出年は不明。備考
「食わねど」は古風な言い方で「食べなくても」の意。誇り高さを評価する場合と、見栄や痩せ我慢を皮肉る場合の両方がある。例文
- 給料日前で財布は空だが、彼は武士は食わねど高楊枝とばかりに、同僚の前では平気な顔をしていた。
- 会社の業績は厳しいが、社長は武士は食わねど高楊枝で、取引先には落ち着いた態度を崩さなかった。
- 本当は助けてほしいのに、武士は食わねど高楊枝で強がっているだけでは状況はよくならない。
- 祖父はどんなに生活が苦しくても、武士は食わねど高楊枝の精神で身なりを整えていた。
- 見栄を張って高級店に行くなんて、まさに武士は食わねど高楊枝だね。
類義語
- 武士の高楊枝
- 鷹は飢えても穂を摘まず
- 渇しても盗泉の水を飲まず
- 痩せ我慢
対義語
- 背に腹は代えられぬ
- 花より団子
- 名を捨てて実を取る