欲には目見えず
読み方
よく には め みえず意味
欲望にとらわれると、道理や危険、他人の忠告が見えなくなり、正しい判断ができなくなるという意味。利益や欲しい物に気を取られ、普段なら気づくはずの欠点や落とし穴を見落としてしまうことを戒めることわざ。由来
成立時期や初出は不詳。人の欲心を「目が見えなくなる」状態にたとえた古い日本語の言い回しで、近世以降のことわざ・俚諺の系統に見られる表現と考えられる。正確な年は不明だが、江戸時代ごろには類似の戒めが広く用いられていたとされる。備考
やや古風な言い方で、日常会話では「欲に目がくらむ」のほうが一般的。人の浅ましさを戒める文脈で使われる。例文
- 高配当という言葉に飛びついて詐欺に遭うなんて、まさに欲には目見えずだ。
- 限定品を転売して儲けようとして不良品を大量に買ってしまった。欲には目見えずとはこのことだ。
- 彼は昇進したい一心で同僚の忠告を聞かなかったが、欲には目見えずで大きな失敗をした。
- 安さにつられて契約書を読まずに判を押すのは危険だ。欲には目見えずというだろう。
- 目先の利益ばかり追うと、信用を失う。欲には目見えずにならないよう気をつけたい。
類義語
- 欲に目がくらむ
- 欲の熊鷹股裂く
- 利欲は人を盲目にする
- 目先の欲に目がくらむ
対義語
- 足るを知る
- 無欲恬淡
- 知足安分